第41回：最後の戦い～バトルって本当にいいものですね～

プロットとイベント表の更新、ようやく終わりましたー。
めちゃくちゃつまらなかったです…。
しかしっ、僕はこの面倒くさい壁を乗り越えたのだ！
エディタ作業に入った時の資料としての価値を考えると、
十分な費用対効果だと思います。

設定段階もほぼ終わり、あとはエディタ作業に向かってまっしぐら！
と言いたいところなんですが、春休み中と同じペースで進めるのは無理ですから、
完成がさらに遠のいた気がします。
製作3年目はシャレにならないので、今年中の完成を目標に進めていきます。
それにしても、大学生は暇だと世間は言いますけど、
やることをきちんとやっていたらそんなに暇じゃないような…。

さて、話は変わりますが。
重要イベントが決まって一段落したところで、そろそろこのシナリオのタイトルを決めましょう。
いつまでもリューン連続殺人事件(仮)じゃ締まらないですからね。

コメントでもんごるさんが考えてくれた｢愚か者どもの正義｣。これを採用します。
ちょっと中二くさいですけど、中二臭を完全排除した作品は純愛小説かハートウォーミングストーリーに
行き着くという僕の持論からすれば、多少のカッコツケは必要だということになります。

｢愚か者どもの正義｣というタイトルは程よく気取っててまじめシナリオっぽいです。
ちょっと長いので略称がほしいんですけど、いいものが思いつきません。
っていうか略しようがない。苦し紛れに「愚者正義」とかかなあ。かっこわるー。

まあ略称のことは置いておいて、
次はサブイベントを組んで肉付けしていこうかと思いましたが、
まずはやはりラストイベントを掘り下げて骨格を完全に完成させてしまいます。

とりあえず本命であるトゥルーエンド、リロイ犯人エンドから掘り下げます。

現段階での概要は、

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・墓地の地下室でリロイの術式に乱入
・静観、話を聞く、戦闘　から選択させる
・術式完成後、リロイを捕まえるか見逃すかを選択する
・エンディングへ

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という感じですね。
うーん…。何か納得がいきません。

ざっと以前の記事を見直したら、
｢ラスボスが貧弱な魔術研究者ではぱっとしない｣みたいな事を書いていました。
いくら地の利があるとはいえ、冒険者複数人が相手では瞬殺されてしまいます。

それに、リロイ戦に勝っても負けても展開が一緒っていうのはロマンが足りません。ギブミーロマン。

トゥルールートの改善すべき点は、

・リロイが冒険者と渡り合うためのギミック
・リロイ戦での勝敗によるストーリーの分岐

この二つです。

まずはリロイのドーピング法を考えます。
肉体的に明らかに劣っているリロイが、
冒険者からのマジの攻撃をガンガン受け続けることは出来ません。
防御力をターン無制限で倍増させてのダメージ大幅削減も、
｢僕の考えた最強の魔法｣なのでアウト。
納得のいく説明のできない能力強化はご法度です。

ネクロマンサーらしく、殴られても殴られても
ターン終了時にダメージを大幅に回復するほうが良いでしょう。
魔術師の肉体の弱さと常識を超えた死霊術の恐ろしさを表現できます。

さて、いくら回復するといっても、ターン終了時まで持ちこたえられなければ話になりません。
PC全員で｢ガンガンいこうぜ｣されたらひとたまりもない。

なので、PCの行動を妨害するためのギミックを追加します。
魔法珠をいくつか戦闘に参加させて、リロイのサポートをさせましょう。
魔法紅珠は攻撃、魔法翠珠は補助・回復、魔法蒼珠は妨害系の行動をしてきます。
さらに術式の核として用いられている魔法闇珠を置いて、
リロイかこの魔法珠を戦闘不能にすれば勝利になります。
魔法珠は非常に堅いですが、体力を回復しません。リロイは柔らかめですが毎ターン回復します。
どっちを狙うかはお好みで。

リロイ自身は、ネガティブパワーとポジティブパワーを駆使して戦います。
PCにネガティブパワーを流し込んで能力を低下させたり、ポジティブパワーで自分を強化したり。
基本的に｢術式を完成させる｣ための時間稼ぎの戦いなので、守り重視の作戦です。

これだったら、とりあえずは戦えるでしょう。
ゲームのギミック的にもストーリー的にも。
実際に作ってみないとわかりませんけど、とりあえずはこの案で決定します。

次回はもうひとつの改善点、勝敗によるストーリーの分岐を考えていきます。

では、またお目にかかるときまで。

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やまないやまい

39度の熱を突然出して昨日一日寝込んでしまいました。
バイト先にも迷惑かけてしまったし…。どうにかして埋め合わせしないと。

若さパワーと薬の助けで今はずいぶん調子が良くなりました。
大学とバイトの両方に慣れてきたこのタイミングでの風邪だったので、
完全に出鼻を挫かれてしまいました。

大学の講義の雰囲気も大体分かりましたし、
曜日のどの時間が空いているのかの予定も見えてきました。
CWの連載の更新目標は、今のところ木曜日と日曜日です。
明日は、たぶん無理かな…。まとめがぜんぜん作れてません。

なかなかまとまった時間がないんですよね。
通学が1時間半くらいかかるので、それがネックという感じです。
その時間で本をいっぱい読めるので嬉しいんですけど。
大学のパソコン使って作ってしまうという方法もあるんですけど、
それを実行するのはまだ度胸が足りません。

本も、今月だけでもう6冊読めているので、読書録もちょっと書きたいです。
しかし、とにかくまとめを終わらせてからだ。

今日のところは、病み上がりはさっさと寝ることにします。
では、またお目にかかるときまで。

第40回：5日目～誰が為に捕まえる～

いつの間にか、この連載も40回に突入してしまいました。
春休み中のラッシュで相当進みましたね。
長々とお付き合いくださりありがとうございます。でもまだまだ続きます。

そしてついに最終日、5日目のイベントです。
ほとんどエンディングなので、量自体はたいしたことないかもしれないですね。


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・トゥルーエンドかノーマルエンドかの分岐
・ブライトナーに最後の事情聴取
・エイダに最後の事情聴取
・フィエルロに最後の事情聴取
・フランキオに最後の事情聴取
・ノーリッシュに最後の事情聴取
・茨の棺で話を聞く

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・トゥルーエンドかノーマルエンドかの分岐
5日目ネルソンに会うと、クリミアが今すぐ会いに来いと呼んでいることを知らされます。
いつまで経っても捜査が進まない…っていうか
5日捜査したくらいで劇的に進むわけがないんですけど、
敬愛する父を殺されて半狂乱のクリミアは今日中に犯人を見つけられないならば依頼を取りやめて
別の冒険者なり探偵を雇うと言い張ります。

ここで、リロイを真犯人として特定している場合はその旨を伝え、トゥルールートへ。
5日目の捜査中にリロイを特定した場合、クリミアに報告することでトゥルーへ移行します。

リロイを特定出来なかった場合はノーマルルートとなり、
ダミー容疑者を犯人として報告…するかしないかを選択させます。
疑わしきは罰せずとするのか、報酬のために突き出すのかはプレイヤー次第です。

ダミー容疑者にはそれぞれ｢容疑度ステップ｣を設定しておき、
怪しいと思われる情報を入手した場合にこれを上昇させます。
このステップが高ければ高いほど遺族は捜査に満足して高い報酬を払ってくれます。

・最後の事情聴取
ノーマルルートでは疑いを持ってもう一度話を聞きます。
容疑者のアリバイや動機の最終おさらいです。
トゥルーの場合は容疑が晴れたことを伝えます。

・茨の棺で話を聞く
全ての遺体発見現場を回って魔力情報を集めたら、
茨の棺のハドルストンに頼んで術式の発動場所を解析してもらいます。

場所は…そうですねえ、墓地の地下室ということにしましょう。
リロイが人生で最も心を許した人が守っていた場所であり、
ネガティブパワーが充満しているので死霊術を扱うのにももってこいですしね。

解析が終わったら、墓地周辺の魔力が変動しているので急いでいったほうがいい、と
ハドルストンに言われて、慌てて墓地へ向かいます。強制イベントです。

・墓地の地下へ侵入
地下室といっても、ダンジョン並みに大きいものではありません。
事件捜査イベントなのでダンジョン探索はなし。
階段を下りて廊下を少し進んだ先にひらけた小部屋があるだけです。
運ばれてきた無縁仏の、死体安置所として使われていました。
地下室で涼しいので腐らず、雰囲気を出すのにももってこいの設定ですね。

以前エンディングの設定を決めたときに、
PCが着いたときには既に遅く、術式が完成してしまうとしましたけど、
やっぱり最終イベントにはバトルがあったほうがいいですよ。
リロイを止めることも出来るようにしましょう。

盗賊役とか調査役ばかり出番があって、
戦闘役のキャラの見せ場がほとんどないので不公平です。
捜査ものシナリオだとしても、脳筋にも見せ場があるべきですし。

なので、地下室に着いたらリロイを見守るか、話を聞くか、
戦って止めるかの選択をプレイヤーにしてもらいます。
リロイを見守った場合、術式完成後に詳しく話を聞かせてもらえます。
話を聞くと、この術式が安定回復のためのものであることを聞いた後、
止めるか見守るか選択させます。
戦って止める場合、ギミック戦闘をはさんだ後、
勝敗に関わらず術式が発動して他の選択肢と合流します。

そして最後に、リロイを見逃すかクリミアに突き出すかを決めてもらい、
エンディングへ進むことになります。


……おわったどー！！
重要イベントはこれで全部おしまいです。
次回以降は今まで決めてきた重要イベントを見直したり、
事件に関係しないサブイベントなどを追加して肉付けを行っていきます。
第3段階も終わりが見えてきました。

エンディング部分は飛ばしましたけど、
これはまた別の回に分けて考えようと思います。
まとめも更新しないとなあ。これが結構骨の折れる作業なんですよ。
とりあえずまとめが終わるまでは更新がとまると思います。

では、またお目にかかるときまで。

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第39回：4日目～悪に裁きを～

今日は4日目のイベント。終わりが見えてきました。がんばるどー！！

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・ゲオルグ死亡
・ブライトナーに事情聴取
・盗賊ギルドで話を聞く
・墓地でリロイに遭遇
・墓地の事務所を捜索、日記を発見
・ダミー犯人、ノーリッシュに事情聴取
・盗賊ギルドでゲオルグについて聞く
・リロイを探す

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・ゲオルグ死亡
盗賊ギルドによって殺された彼ですが、手口が一連の殺人と一致しているので
PCたちははじめはこの殺人を連続犯のものとして捜査します。

・ブライトナーに事情聴取
前回知らないと言っていたにも関わらず
ゲオルグが死んだことについて問い詰めます。

すると盗賊ギルドの連中に脅されて、
シシュオスたちに依頼していた仕事の内容を話してしまったと言います。
これによって、盗賊ギルドが報復相手にゲオルグを挙げたことは間違いありません。
手を下していないにしても、原因はブライトナーが作ったようなものです。
私は悪くない…とうわごとのように繰り返す理事長を置いて、PCたちはその場を去りました。

・盗賊ギルドでゲオルグについて聞く
ブライトナー聞き込み後に発生。
ギルド幹部を呼んで話を聞きます。はじめは知らぬ存ぜぬの一点張りですが、
詳しい事情まで知っていることと、話は口外しないことを伝えるとゲオルグ殺害を認めます。
ゲオルグ殺しはやはり報復としての殺人であって、カモフラージュのために死体を損壊したが
それ以外の連続殺人には関係していないと言いました。
結局捜査は振り出しです。

・墓地でリロイに遭遇
ブライトナーと盗賊ギルドに聞き込み後発生
墓地へ戻ると、リロイがいます。声をかけると、お世話になったゲオルグさんが
死んでしまって残念だ、自分は何も持っていないので冒険者であるPCたちに
依頼をすることは出来ないが、手が空いたらゲオルグさんを殺した犯人を
探して欲しいと頼んできます。
これからゲオルグの荷物や身の回りを調べるつもりだと言うと、
必要なことなら仕方がないと言って、その場を去ります。

・墓地の事務所を捜索、日記を発見
墓地の事務所で彼の日記を発見し、
リロイが生きていてかつ殺人を犯していることを知ります。

っとしようと思ったんですけど…。
PCたちは今まで何度かリロイに接触していて、話も何度かしているんですよね。

そのとき、リロイが名乗らないとかどこの誰だとかごまかしきれるものじゃないと思うんですよ。
本名なんて名乗ったらゲオルグから話を聞いたときにバレてしまいますし。

ここはやはり、偽名を使います。
リューンには最近やってきた流れの冒険者で、仕事が見つからなくて困っているときに
ゲオルグに助けてもらって以来親しいのだ、みたいな嘘をついておけば、
頻繁に墓地にやってくる理由にもなるでしょう。

問題は偽名です。本名と全く関係ない偽名を名乗ると違和感があるし、見破るヒントにもなりません。
リロイ・エフレイムをアナグラムして偽名を作ります。
綴りはLeRoy Ephraim　だから…。Lorey Phaimerとか？
読みはローレイ・ファイマーでしょうか。アルファベットややこしい。

まあ、いいでしょう。カタカナ書きにしてしまえばまずわかりませんし。
とりあえず、謎が解けるまではリロイの名前はローレイとして表示しておきます。

ここにきて大きな設定が追加されました。
こうやって重要イベントを突き詰めて考えていく工程はやっぱり大事ですね。
やっておいて本当によかった。
では、次のイベントへ。

・リロイを探す
リロイを真犯人と特定した後に発生。
もう他の容疑者を捜査する必要はなくなります。
それぞれの被害者たちの死体発見現場をもう一度回って、
リロイが術式を発動させる準備をしている場所を突き止めます。
魔力感知などを使ってよく調べましょう。

・ダミー犯人、ノーリッシュに事情聴取
最後のダミー犯人です。
彼が最後になったのは一番分かりやすい動機を持っているという理由からなので、
とにかくありがちな設定を決めます。
メイザース家の使用人だった彼は懸想しているメイドに告白したけど振られたので、
腹いせに他の使用人を殴って屋敷のものを壊しました。
そしてセオドアがかつての鬼会長の剣幕で叱責し、
それにビビりながらも反発した彼は屋敷の仕事を辞めてしまったのでした。

……ろくでなし！
なんと短気。なんとわがままでしょう。
これだから近頃の若者はブツブツ…とご年配の方の愚痴が聞こえてきそうですね。

しかしこのくらいハチャメチャなほうが捜査するにも楽でいいかもしれません。
昔は貧民街でチンピラをやっていたけど改心してメイザース邸で雇ってもらった、
それなのにこのザマで情けないと思う。こういう感じでまとめます。

元ヤンキー…じゃなくて、スラムの悪党だったので昔の仲間と共謀してセオドアを殺した、
というような理屈で犯人にすることも出来ますしね。

4日目のイベントはこれでおしまい。
次回はついに5日目です。最終日だしあんまりイベントが思いつかないです…。

では、またお目にかかるときまで。

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第38回：3日目～罪を憎みて～

ダミー犯人たちの名前も決まったことですし、3日目の重要イベントを掘り下げていきます。

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・レナード死亡
・茨の棺でハドルストンに事情聴取
・茨の棺のレナードの個室を調べる
・クロガネ旅団のアジトの情報を入手
・アジトを襲撃(リューン地下水道へ)
・ダミー犯人、フランキオの情報を入手
・広場でフランキオに事情聴取

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大体出揃ったかな。
では、一つ一つのイベントを細かく決めていきましょう。

・レナード死亡
前夜のうちにリロイに接触、口封じとして殺されているので、
3日目の午前中、市民の噂話の種に彼の死亡がのぼります。
朝ネルソンと会ったらすぐにこの話を伝え、
さらに聞き込みの中でもいくらかのNPCにこの話をさせることによって
プレイヤーを誘導します。
遺体は既に片付けられていますが、その場に残った魔力痕跡から
レナード以外の魔術師の存在を確信します。

・茨の棺でハドルストンに事情聴取
・茨の棺のレナードの個室を調べる
レナードが殺された理由などなど、ハドルストンに聞いてみます。
レナードが最近ネクロマンシーを熱心に研究していたことと、
彼の個室の場所を教えてもらいます。

その部屋の中にあった研究日誌から、ポジティブパワーとネガティブパワーのこと、
その均衡が崩れかけているということを知ります。
ここで真相に一歩近づくわけですね。トゥルーには必須のイベントです。

当然、彼の部屋を開けるには何かの課題を負わせます。
謎解きやギミック戦闘が面白いでしょう。

ただ、ひとつしか開ける方法を用意しておかないというのはダメですね。
謎が解けなかったら重要な情報が手に入らないですし、
低レベルパーティはギミック戦闘で勝てないかもしれません。

複数の解決法を用意しておき、プレイヤーに任意の方法をとってもらうことにします。
細かいことはまた別の機会に。

・クロガネ旅団のアジトの情報を入手
・アジトを襲撃(リューン地下水道へ)
盗賊ギルドを訪れると、クロガネ旅団のアジトの場所を掴んだということで
大騒ぎになっています。幹部連中は近いうちにアジトを潰すつもりです。
そうなったら、容疑者であるこの旅団から話が聞けなくなってしまう。
そういうわけで、PCたちは盗賊ギルドよりも先にアジトへの潜入を試みます。

所在地は裏の情報屋から買うなり、旅団の下っ端を尾行するなりして突き止めます。
こちらも複数の方法を取れるようにしておきましょう。

アジトの場所を掴んだら討ち入りです。
ギミック戦闘などをはさみながら、奥の部屋にいる首領エイダの元へ向かいます。

エイダに会ったら、話を聞いたりしょっ引いたりします。
全てはプレイヤーの意のままに。
当然事情聴取をしても、芳しい証言は得られません。ダミーですからね。

・ダミー犯人、フランキオの情報を入手
・広場でフランキオに事情聴取
一番影の薄いダミー犯人、フランキオが満を持しての登場です。
情報元はメイザース商会本部や紫陽花通りの店主など。
事情聴取では、昔は自分を出し抜いてのし上がっていったセオドアを恨んでいたが、
今ではそんな思いも消えているということと、むしろ彼には哀れみさえ感じるということを言います。

セオドアは若いころの貧しさをばねに、人を救える商売をすることを目的として働いてきました。
良心的に商売をし、利益を上げる。利益が上がれば、組織も大きくなる。
組織が大きくなれば利益拡大のために方針を変えようという者も出てきます。
それを鬼のような辣腕さで押さえつけて、貧しい者のための商売を続ける。
当然畏れられて孤立していきます。

反対派を押さえるには弱さを見せるわけにもいかず、
ただ一人で鬼のワンマン会長を演じ続ける。
その覚悟が、孤独が、いかほどのものなのか想像することも出来ず、
ただ畏怖と哀れみを感じるのみだとフランキオは語ります。

書いているうちに容疑者っぽくなくなってしまいましたね。
まあ、一人くらいこういうダミーがいてもいいか。
しかしながら当然、彼も犯人として遺族に突き出すことが出来ます。
事件当日の夜のアリバイがないからです。
事情聴取で語ったことは嘘で、今でもセオドアを恨んでいるとでも
何とでも言ってクリミアに捧げます。どうぞしづまりたまへ。

よし、本日はここまでです。
3日目以降は中だるみするかもと書きましたけど、
書いてみると結構色々な展開が用意できました。

この調子で4日目、5日目も頑張ります。えいしゃらあ！

では、またお目にかかるときまで！

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