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放置ばかりのだめブログ。
2025/05
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ここ2週間近くは丸一日図書館でがんばっているのですが、
一休みに書架の間をうろうろしているとどうしても本が気になります。
借りると夢中で読んでしまって図書館に行くのが面倒くさくなってしまうので
数学がもう少し進むまでは我慢しようと思ったのですが、
そうとなると余計に気になって作業効率もダダ下がりだったので
いっそ借りて一気読みすることにしました。

気になる本の中で一番薄いので借りてきた「中国怪談」は、
その名の通り中国に伝わる民話・伝説の中でも怪奇物を集めた短編集です。
どれも中国らしいお話で、日本の伝奇の古典とは違った面白さが良かったです。
何が中国らしいとか、日本のものとどう違うとかは上手く言えないんですけど。雰囲気が…こう。
 



特に印象に残ったのは「愛愛」です。死んでしまった愛愛が生前慕っていた男の前に現れて結婚する話なんですが、起承転結のメリハリが短編の手本のように無駄がなくてすらすら読めました。
個人的にちょっと中二病っぽい小物とかもツボでしたね。
あらゆる霊なるものを斬り殺すことが出来る斬妖剣とか、死体を生前と同じ形に留める太陰煉形とか。
斬妖剣はRPGでかなり強力な武器にされていてもおかしくない名前なのに、
結局何の役にも立たなかったというヘタレッぷりです。中国製のフルンティングですか。

それから、ちょっとミステリーテイストな「孫王司」も好きです。
裁判官の謎解きの華麗さにスカッとします。大岡越前のお裁きを彷彿とさせますね。

あとは、なんだかよくわからない(?)お話だった「終無為」。
仙術の秘薬を作るために無言を貫く試練に挑む話です。
一応話としては成り立っているのですが、辻褄が合っているようでどこか違和感を感じます。
何かの暗喩みたいな印象を受けました。

最後に「恩知らず」。女に化けた狐に命を救われた男がその女と結婚するのですが、
狐の正体に気づいて殺そうとしたところ、狐に愛想を尽かされ死んでしまうお話です。
昔話としてありがちな構成でしたが狐と男の愛人が仲良くなっちゃったり、
狐の態度や行動とそれに伴う展開が新鮮でした。
日本にも似たような昔話がありますよね。嫁さんが昼寝をしているところに旦那が帰ってきて、
お尻から尻尾が生えているのを見て狐だと気づくっていう。あれ、狸でしたっけ。
他の中国のお話を知らないので分からないですが、
この話では狐の扱いが日本よりはマシな気がします。日本だと狐はもっと悪いことしてますし。

この本の訳者の話梅子さん――ファメイズと読むんですが
訓読みするとトークスキル抜群な感じがします――も後書きで書いていらっしゃいましたが、
邦訳された中国の民話って結構少ないですよね。
西洋のものはグリム童話とかいろいろ入ってきていますけど。
子供向けに書き下して童話集にして出版したら結構売れそうな気がするんですけどねー。
中国版シンデレラとか中国版青い鳥とか。探したらありそうです。


とりあえず本を読む欲求を満たしてもう少し頑張る燃料にしました。
他にも狙いを付けているのがあるんですが、一息つくまで我慢です。
今週一杯やったら少し息抜きしたいなーと思ってます。
CWシナリオは…、あの、忘れてないんですけど、やり始めると勉強が手につかなくなっちゃうので…。
来週にはなんとかします!たぶん!

では、またお目にかかるときまで。

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