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前回書いたとおり、捜査の進め方を複数ルート用意すると
文章化するのがかなり厄介なので、いいやり方が見つかるまで保留にします。
今日のテーマはいつぞやに触れた「ダミーの容疑者」たちについて。
真犯人の他にも疑わしい人物がいないと、捜査のバリエーションもへったくれもありません。
初めから容疑者が一人というミステリーはそもそも成り立たないです。
彼らについては以前にも書いたように、グレーゾーンの情報を出すようにします。
動機はあるが手段がない、アリバイはあるけど殺しを委託した可能性もある、という感じに。
出されない情報を推理で埋めていくことにミステリーの醍醐味があります。
さて、ダミー容疑者の数ですが、これが大事なところです。
多すぎてもプレイヤーが把握しきれず、少なすぎても考える楽しみがない。
ちょうどいいバランスを考えないと。
とにかく思いついたアイデアを書き出していって、
使えそうなものを最終的にピックアップしていく方法を取ります。
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・セオドアのかつての商売敵
・屋敷で問題を起こした使用人(のちに解雇)
・金銭目当ての強盗
・メイザース商会の支配的な理事
・商人ギルドの陰謀
・商会の方針に反感を持つ市民
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だめだ、もう出てこない。
まあ、ダミーが5,6パターンもあればプレイヤーを悩ませるには十分でしょう。
問題は、彼らをどういう順番で捜査線に浮上させるかです。
それを決めるために、まずは捜査一日あたり何人の新たな容疑者を登場させるか考えます。
プレイヤーを立ち止まらせないための強制的なストーリー展開装置としての機能を考えると、
殺人の発生と平行して、なるべく毎日新たな容疑者が登場するほうがいいですよね。
そうなると1日に1人ずつ登場させるのがよさそうです。
ただ、捜査5日目には犯人を確定しないといけないので、
この日に新しい容疑者を出してもあまり捜査の時間がありません。
よって、最終日は除外します。
それと、初日はゲオルグやリロイに関する捜査があまり出来ないので、
この日には二人の容疑者の情報を出しましょう。
では、初日に2人、最終日を除いて1人ずつの合計5人のダミー容疑者を
登場させることに決定します。
次に、登場の順番を決めるために
ダミーそれぞれについての容疑者たる理由を考えていきます。
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○セオドアのかつての商売敵
・メイザース商会がまだ小さかったころのライバル
・以前は切磋琢磨する好敵手であったが、セオドアとの差が広がるにつれ妬みはじめる
・現在はセオドアと同じく隠居している
○問題を起こした使用人
・数ヶ月前にほかの使用人と乱闘沙汰になり解雇された
・頭に血が上りやすく、自分を解雇したセオドアを逆恨みする
○金銭目当ての強盗
・セオドアの遺体があった寝室が荒らされていたことから、強盗目的の犯人像が浮かび上がる
・事件当日の夜、メイザース邸のある通りでガラの悪い男たちが目撃された
○メイザース商会の支配的な理事
・セオドアから経営権を乗っ取っただけでなく、その干渉を完全に消すため殺害
・古参だったが以前からずっとセオドアと意見が対立していた
○商人ギルドの陰謀
・メイザース商会を目の敵にする商人ギルドが、暗殺者を雇って殺害
○商会の方針に反感を持つ市民
・セオドアが引退したあと、商会の売り物の値段が上がったことに反感
・実際には理事会が利益増加のために指示したこと
・独裁経営をしていたセオドアが、舞台裏から糸を引いていると思っている
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この中からひとつをボツにして、残りは採用とします。
…うーん、商人ギルドかなあ。
個人ではなく団体が相手となると捜査するのが面倒です。
実行犯を捕まえてからでないと追及のしようがありません。
ほかのシナリオでも見かける名前ですし、
食い違いを避けるためにも回避したほうが無難でしょう。
よし、没になるのは商人ギルドに決定。
最後に、どういう順番で情報を出していくかを決めます。
まずは初日の二人。一番に疑われそうな、ありがちなダミーがいいですね。
となると、現場の状態からも推測される強盗と、セオドアと最も因縁の深い理事で決まり。
次、二日目に出すのは、反対に一番因縁の薄い市民にしましょう。
動機もはっきりしたものではないし、捜査する時間を長く取らないと
彼に関する情報を集めにくいと思うので。
その意味で行くと、一番分かりやすい怨恨が動機となっている使用人が四日目で、
商売敵が三日目に登場、というのが一番すわりがいいですかね。
まあ、所詮はダミーです。
それっぽい噂や、見方によっては証拠になるようなものを
いくつか提示するくらいがいいでしょう。
疑い出したらきりがないということです。
ダミーの設定が固まったので、今回はここまで。
さあ、捜査の進め方をどうやって記事にまとめるか考えなくては。
では、またお目にかかるときまで。