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この調子でさらに被害者枠を埋めていきましょう。
既存の設定のスキマを埋めるようにして設定を考えます。
現在の段階で設定を詰め切れていないのは、
左遷司祭周辺の設定と犯人の家を燃やした人物についてです。
司祭は商会から脅迫を受け、犯人も商会の差し金で放火されました。
こういった裏の仕事を商会の職員が直接行うことは考えにくいです。
どこか外部の業者に依頼したと考えるのが自然でしょう。
業者って言うとまともな感じがしますが、
地上げ屋もどきで放火もやってしまうような連中です。
そういう仕事をやるのにぴったりな、
盗賊ギルドという組織がカードワースの世界にはあります。
冒険者の宿がお使いから怪物退治など広く一般人からの依頼も扱うのに対して、
盗賊ギルドは要人暗殺や諜報活動など裏の仕事を専門的に行います。
ただ、冒険者の宿が一枚岩でないように、盗賊ギルドにも派閥が存在します。
裏の仕事で培われたノウハウをいかして政治に干渉しようとするグループや
血に飢えた殺人狂のグループのようなアブナイ集団もいれば、
こそ泥をしたり市民を相手に強盗を行う小悪党の集団もいるでしょう。
今回、商会が使ったのは小悪党のチンピラ二人で、
彼らは大金を積まれたのでうかれて引き受けました。
商会はまず司祭を脅しつけて土地の譲渡について聖北教会と交渉させること、
次いでしつこく言い寄ってくる犯人の口封じを依頼しました。
放火という手段はチンピラの発案です。
当然彼らは犯人の復讐の対象なので、セオドアを殺した後に狙われるでしょう。
二人いっぺんには殺しにくいので、犯人はまず一人を殺します。
問題はその後、盗賊ギルドがどう動くかということです。
裏社会では威厳を示すことが何よりも大事です。
下っ端のチンピラといえども組織の人間が殺されればそれなりの報復をします。
チンピラの片割れの証言から、最近の依頼で関わった司祭と犯人魔法使いが浮上します。
ギルドは彼らが共謀して行った犯行だろうと予想しました。
犯人は住む場所をなくして市内を転々としていますので居所が掴めず、
まずは司祭にお礼参りをすることに決めます。
ただ殺すだけでは足が付きかねないので、
セオドア殺しと同一人物の犯行に見せかけるための細工でもしておきましょう。
そうですね、魔法使いは均衡回復のための術式に死体を使うので、
その死体の一部を奪い去っているということにしましょう。
そこで、カモフラージュのためにギルドも司祭の死体を一部欠損させます。
ギルドはその後も犯人魔法使いを探しますが、なかなか見つけることが出来ません。
被害者枠を二つ使ってしまいましたが、上手いことまとまったのではないでしょうか。
PCがチンピラの生き残りから事情が聞けるように、片方は生かしておきます。
司祭も死んでしまいましたが、もともと被害者にする予定の
人物でしたので予定通りです。(※第16回らへん参照)
裏社会の盗賊ギルドがやったとなれば教会も下手に手は出せないでしょうし、
もともと不都合なことを知られたために左遷したわけですから
消えてくれたのならそれでよしとするでしょう。
これで大きな矛盾なしで未設定部分を回収しきれたような気がします。何か見落としていないかなあ。
登場人物をこれ以上増やす必要もなさそうですし、殺人の数もこれで良いでしょう。
ついに、ついにストーリー設定が全部つながりました!
長かったなあ…。いまやすっかり長編シナリオの展開構成です。
次はようやく第3段階「設定・展開の整理と調整」です。
そのまえにまとめのほうも更新しないと…。
では、またお目にかかるときまで。