放置ばかりのだめブログ。
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副題はヴォルスンガサガです。訳者は菅原邦城さん。
ヴォルスンガサガの邦訳版はこれとアイスランドサガにしかないみたいです。
去年の4月にニーベルンゲンの歌を読んでから、読みたいなあとずっと思っていました。
出版されたのが1979年で、近所の図書館にも無かったので半分諦めていたのです。
どうやらかなり貴重な資料のよう。
最近通うようになった県立の図書館、ここはすごく大きくて閲覧席もたくさんあるので
参考書を持ち込んで勉強していたのですが、ふと気になって外国文学の書架を覗いてみたら、
あったんです、ちょうど僕の目の前に。
内容はオーディンを始祖とするヴォルスング王家代々の伝説です。
王権神授説に繋がるように、祖先は当然神様ですね。
直系男子だけ抜き出すとオーディン―ヴォルスング―シグムンド―シグルズ です。
最後はニーベルンゲンの歌と同じように滅ぼされてしまいます。
このサガの中にはシグルズのファーブニル殺しも含まれていて、その中で
財宝の呪いについて触れられているので結末については違和感無しです。
ニーベルンゲンの歌には書いてありませんでした。やっぱり背景知識化していたんですね。
好きなシーンはたくさんありますが、特に好きなのは
やっぱりシグムンドが結婚式で木から剣を抜くところです。
これはアーサー王がカルブリヌスを引き抜いて王になったくだりに似ていますよね。
やっぱり武器は力の象徴です。その象徴を己の手で解き放つのは男のロマン。
ベオウルフも結局借り物のフルンティングは使わなかったですし。
こういう英雄と武器の関係性の大元はどこにあったんでしょう。
ヴォルスンガサガは結構古い伝承ですから、実はここが発端だったりして。
シグルズが死んだ後はニーベルンゲンの歌と同じような流れです。
いくつか名前の相違がありますけど。ハゲネがホグニなのはちょっと違和感でした。
北欧伝承の本について調べてみました。その中でちょっと気になるものが。
ティードレクスサガという、ニーベルンゲンの歌にも登場するディエトリーヒの伝説です。
ニーベルンゲンの歌では殆ど説明もありませんでしたが、
やっぱり他の伝説に登場していたんですね。
こちらもあまり出回っていないようですが、見つかれば読んでみたいと思います。
それからニーベルンゲンの指輪は必読ですよね。
これはすぐ見つかりそうなので先にこっちかなあ。出来れば財布と相談して購入したい。
受験も終わって一息ついたので、また読書のスピードを上げたいです。
古本屋で買い込んだ本も5,6冊手をつけていません。さー何から読もうか。
では、またお目にかかるときまで。
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